リンク速度を調べてみよう!
目次
スプラトゥーン2の通信が安定しなくて困っている
前回の記事『スプラトゥーン2のインターネット通信を安定させる!』で、大半の人は問題を解決できると思います。
解決しなかった人のために更に細かくチェックしていきたいと思います。
■目標は以下の2つです。
- ①有線接続にすること(安定通信)
- ②通信速度を10Mbps以上にすること
有線接続で通信速度が10Mbps以上あれば、安定した通信が可能となりでエラーの問題はほとんど解決してしまいます。
有線接続にしても問題が解決しない場合、更に細かく調べる必要があります。
リンク速度を調べてみる
リンク速度を調べると自分の構築しているインターネット環境の速さを知る事ができます。
リンク速度が速いのに通信速度が遅い場合は、契約している回線が遅い可能性があります。
※契約している回線がADSLやケーブルTVなど
回線終端装置よりも先のネット環境がリンク速度になります。
例えばパソコンを使用する場合、パソコンまでのどこかに通信速度上限が10Mbpsの機器があれば、パソコンに届く通信速度は10Mbpsになってしまいます。
今の通信速度は1,000Mbps規格が標準と考えてください。なので、リンク速度は1,000Mbpsになる構築を目指しましょう。
※そのうち10,000Mbps規格が標準になっていくと思います。
リンク速度の調べ方 for Windows10
■画面右下にある『ネットワークアイコンを右クリック』します。
■『ネットワークとインターネットの設定を開く』をクリック
■『ネットワークのプロパティを表示』をクリック
■『①接続(使用)されている事を確認』『②リンク速度を確認』
上の画像ではリンク速度が100Mbpsとなっています。
使用した無線ルーターは『WHR-G301N』という製品で、有線接続の通信上限速度が100Mbpsとなる性能をもっています。
先ほどの図で説明すると、『ルーターまでは1,000Mbpsのリンク速度』『ルーターから先は100Mbpsのリンク速度』に落ちるのが分かると思います。
すると『ニンテンドースイッチ』『パソコン』共に通信速度も上限は100Mbpsに統一されてしまいます。
測定した接続環境①
『回線終端装置』➤『LANケーブル(CAT5e)』➤『ルーター(WHR-G301N)』➤『LANケーブル(CAT5e)』➤『ノートパソコン』
- 『回線終端装置』・・・1,000Mbps規格
- 『LANケーブル(CAT5e)』・・・1,000Mbps規格
- 『ルーター(WHR-G301N)』・・・100Mbps規格
- 『LANケーブル(CAT5e)』・・・1,000Mbps規格
- 『ノートパソコン』・・・1,000Mbps規格
ルーターより先は100Mbpsに統一される。
接続ルーターの性能を高くしてみる
さきほど使用したルーターはバッファロー製品の『WHR-G301N』と呼ばれる無線ルーターです。
販売から既に9年経っていますので、現在の使用環境では力不足を否めません。
YAMAHA NVR500 有線ルーターを接続
高スペックの有線ルーターを使用してリンク速度を調べてみました。
使用したルーターは『YAMAHA NVR500』です。
測定した接続環境②
『回線終端装置』➤『LANケーブル(CAT5e)』➤『ルーター(YAMAHA NVR500)』➤『LANケーブル(CAT5e)』➤『ノートパソコン』
- 『回線終端装置』・・・1,000Mbps規格
- 『LANケーブル(CAT5e)』・・・1,000Mbps規格
- 『ルーター(YAMAHA NVR500)』・・・1,000Mbps規格
- 『LANケーブル(CAT5e)』・・・1,000Mbps規格
- 『ノートパソコン』・・・1,000Mbps規格
ルーターがYAMAHA製になっただけで、他の環境は同じです。
リンク速度の結果はこのようになりました。
『YAMAHA NVR500』は通信速度1,000Mbps対応なのでリンク速度も1,000Mbpsまで上がり、確認もできました。
構築環境はノートパソコンと同じなのでニンテンドースイッチまでのリンク速度は1,000Mbpsに上がっているはずです。
これで自分のネット環境についての問題は解決した事になります。
リンク速度が1,000Mbpsの状態でニンテンドースイッチの通信速度が10Mbpsを超えない場合、契約している回線(プロバイダー)に問題がある可能性は高いです。
リンク速度の違いによる通信速度比較
これまで2種類のルーターでリンク速度を調べました。結果は『WHR-G301N/100Mbps』『NVR500/1,000Mbps』となりました。
それぞれのリンク速度で実際の通信速度をニンテンドースイッチとノートパソコンで測定しましたので確認してみてください。
『WHR-G301N/100Mbps』実測値
■ノートパソコンの実測値
リンク速度が100Mbpsで通信速度を測定した結果です。
- 通信速度(ダウンロード)・・・75.8Mbps
- 通信速度(アップロード)・・・80.7Mbps
- PING値・・・25ms
■ニンテンドースイッチの実測値
リンク速度が100Mbpsで通信速度を測定した結果です。
- 通信速度(ダウンロード)・・・55.4Mbps
- 通信速度(アップロード)・・・16.5Mbps
- PING値・・・不明
ノートパソコンの実測値と比較するとニンテンドースイッチの方は、通信速度(アップロード)が大幅に制限されていることが分かります。
『NVR500/1,000Mbps』実測値
■ノートパソコンの実測値
リンク速度が1,000Mbpsで通信速度を測定した結果です。
- 通信速度(ダウンロード)・・・236Mbps
- 通信速度(アップロード)・・・269Mbps
- PING値・・・22ms
■ニンテンドースイッチの実測値
リンク速度が1,000Mbpsで通信速度を測定した結果です。
- 通信速度(ダウンロード)・・・31.4Mbps
- 通信速度(アップロード)・・・14.4Mbps
- PING値・・・不明
ノートパソコンの実測値と比較すると、やはり通信速度がかなり制限されているようです。
通信速度の検証による考察
通信速度を調べた結果、私の環境ではニンテンドースイッチの通信速度は『アップロード・35Mbps~75Mbps』『ダウンロード・8Mbps~20Mbps』くらいに制限されているようです。
制限については今だけの可能性もありますが、スプラトゥーン2のオンラインは通信速度『アップロード・ダウンロード』ともに10Mbpsくらいあれば十分かなと思います。
通信速度が制限されていても10Mbps以上なら目くじらを立てる必要はないでしょう。
リンク速度を上げるために必要な製品
リンク速度を上げるためには回線終端装置より先の機器を1,000Mbps規格で揃える事が必要です。
CAT6a LANケーブル
ニンテンドースイッチを有線接続する場合、LANケーブルを2本~3本使用することになります。
オススメは『CAT6a』規格のLANケーブルです。
特徴は一度に送れるデータ量が多いこと、『CAT5e』規格のLANケーブルとイメージ比較するとこんな感じ。
- CAT5e・・・速い・細い
- CAT6a・・・速い・太い
スプラトゥーン2のオンライン通信では『音・色・ダメージ・時間・・・など』様々なデータを同時に処理しています。なので一度に送れるデータ量は多い方が通信は速くなります。
■CAT5eとCAT6aの通信速度比較
『回線終端装置』➤『LANケーブル(CAT6a)』➤『ルーター(WHR-G301N)』➤『LANケーブル(CAT6a)』➤『ノートパソコン』
測定値が正しいのか不安になる結果に…、
- 通信速度(ダウンロード)・・・53.9Mbps
- 通信速度(アップロード)・・・188Mbps
- PING値・・・23ms
LANケーブルがCAT5eのときは通信速度(アップロード)が80.7Mbpsだったので、実に2倍以上の速度が出ました。
無線LANルーター
スプラトゥーン2のオンライン通信は有線接続したとしても、スマートフォンやノートパソコンなどの通信は無線LANの方がやはり便利です。
無線LANルーターでも有線ポートは付いているので、無線と有線の使い分けが出来る無線LANルーターの購入がオススメです。
注意点として安価なエントリーモデルは有線接続の速度上限が100Mbpsだったりするので注意が必要です。
最近の機種は5GHzの使用を推奨していますが、5GHzは障害物に弱い事を理解しておきましょう。少し離れたところでは中継器が必要になることも多いです。
いろいろな機種が出ていますが私のオススメはこの商品です。
通信速度を測定していて気づいた事
私の環境下では、ニンテンドースイッチの通信速度が制限されているのは間違いないようです。
ただ、不可解なことがあります。
それはルーターです。リンク速度が1,000Mbpsになる『YAMAHA NVR500』を使用した方が、リンク速度100Mbpsに抑えられてしまう『buffalo WHR-G301N』の方が通信速度は速くなります。
推測ですが、速い通信速度から制限をかけられると勢い余って必要以上に制限が掛かるのかもしれません。
まとめ
スプラトゥーン2のオンライン通信を楽しめるように、今回はリンク速度についてまとめました。
ここまでは費用も安く、手軽に対策できるものです。効果もかなりあると思います。
それでも解決しない場合、さすがにプロバイダーを見直す必要があります。
PING値も考えて対策すれば見違える環境になりますので、問題解決した人も参考になると思います。
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