スプラトゥーン2のインターネット通信を安定させる!
目次
スプラトゥーン2の通信が不安定で困っている
オンラインで複数のユーザー同士で遊ぶスプラトゥーン2では通信環境が非常に大事になります。
このページを見ているという事は通信状態に何らかの不安があり、ゲームで遊んでいる最中に『通信状況が不安定になっています』という文字を頻繁に見ているのではないかなと思います。
問題を解決するために、まずは原因の絞り込みを行いましょう!
通信が不安定になる理由は『回線スピード』『ノイズ』『熱暴走』などの原因が考えられます。
原因を特定できれば、問題の解決もスムーズにできると思いますので落ち着いて調べていきましょう。
楽しくスプラトゥーン2がプレイできる助けになれば幸いです。
通信エラーの許容範囲について
無線接続の場合ですが、
『ナワバリバトルorガチマッチを20回プレイして通信エラーが2回以内』なら、それ以上の改善は難しいかもしれません。
逆に考えると『ナワバリバトルorガチマッチを20回プレイして通信エラーが2回以内』なら、許容範囲と考えてもいいと思います。
経験上『サーモンランは通信エラーが発生しにくい』と感じています。困るのは金イクラが取れたのか取れてないのか分からない時がある事ですね。
スプラトゥーン2のオンライン通信は他のユーザーの影響もあります。自分の環境に問題がなくても通信エラーが発生することもあるので、完全に無くすことは不可能だと考えておきます。
有線接続の場合、
自分が原因の通信エラーやバトル中の回線抜けを防ぐことができます。
回線は1本のラインで繋がっている!
原因を特定するためにインターネットに繋がる流れを把握しておきましょう。
分かりやすくするために①~⑪まで、項目を並べました。
①~⑧までが1本のラインとして繋がっていると考えてください。インターネットのデータは目に見えませんが『通信データ=水』のイメージで捉えて貰えると理解しやすいかと思います。
⑨は機器を繋ぐパイプの役割があります。パイプの太さで流せるデータ量も変化します。
⑩ニンテンドースイッチの通信速度測定を行いましょう。
⑪ニンテンドースイッチの通信速度測定値が正しいか判断するためには比較対象が必要です。比較用に他のパソコン(スマホでも一応可)の通信速度を計測します。
- ①契約回線の種類と速度
- ②契約プロバイダー
- ③電線(業者)
- ④家の中への引き込み(業者)
- ⑤回線終端装置(業者)
- ⑥無線ルーターor有線ルーター
- ⑦無線接続or有線接続
- ⑧ニンテンドースイッチ
- ⑨補助具:LANケーブル
- ⑩ニンテンドースイッチの通信速度測定
- ⑪比較用にパソコンの通信速度測定
原因の特定作業
原因を特定するために各項目をチェックしていきます。
途中で挫折する可能性がありますので、簡単な項目からチェックしていきましょう。
途中で通信エラーの問題が解決すればそれ以降のチェックは不要です。
通信エラーの許容範囲
- ①契約回線の種類と速度・・・確認のみ
- ②契約プロバイダー・・・確認のみ
- ③電線(業者)・・・後回し
- ④家の中への引き込み(業者)・・・後回し
- ⑤回線終端装置(業者)・・・後回し
- ⑥無線ルーターor有線ルーター
- ⑦無線接続or有線接続
- ⑧ニンテンドースイッチ・・・後回し
- ⑨補助具:LANケーブル
- ⑩ニンテンドースイッチの通信速度測定・・・確認のみ
- ⑪比較用にパソコンの通信速度測定
ニンテンドースイッチの通信速度
ニンテンドースイッチの『通信速度』『通信チャンネル』に問題があると通信エラーが発生しやすくなります。
通信が安定して途切れないのであれば、スプラトゥーン2に必要な通信速度は5Mbps程度あれば問題ありません。
自分の通信環境に問題が無くても一緒に遊んでいるユーザーの通信環境に問題があれば通信エラーは発生します。この場合、原因が相手方にあるので改善も予防も出来ません。他のユーザーが原因で通信エラーが発生する場合もあると覚えておきましょう。
ではニンテンドースイッチの通信速度を調べてみましょう。
測定は本体設定から行うことができます。
■設定
■インターネット➤接続テスト
■計測するとこんな感じで結果が表示されます。
- 通信速度(ダウンロード)・・・2.4Mbps
- 通信速度(アップロード)・・・1.3Mbps
この通信スピードで遊んだ体感として『サーモンランは半分くらい回線落ち』『ナワバリバトルやガチマッチは10回遊べば10回通信エラーが発生』そんな感じです。
※無線通信の場合です。
■無線接続の場合20Mbpsは欲しい
通信速度はダウンロード、アップロードとも20Mbpsくらいのスピードがは欲しいです。ダウンロードは比較的速いスピードがでますが、問題はアップロード、こちらの通信速度は5Mbps以下になることも多いので相対的に通信エラーが発生しやすくなります。
無線接続で通信速度が1ケタだとオンライン通信で遊ぶのは諦めた方がいいレベルです。時間帯によっては3Mbpsとか1Mbpsとかの通信速度になることもあります。
解決は難しいので結論から言うと、スプラトゥーン2を遊ぶのに無線通信はやめた方が良いと思います。
■無線接続でOKとする基準
通信速度がダウンロードとアップロード共に20Mbps以上、通信エラーが20回に1~2回程度の発生であれば許容範囲と考えていいと思います。
通信速度がダウンロードとアップロード共に20Mbps以上で通信エラーが頻発する場合、PING値という数値が悪い可能性があります。
PING値が悪いとラグが発生しやすくなります。ラグが大きくなると通信が途切れていると判断されてしまいます。
電話をイメージして貰えると分かりやすいかもしれません。国内通話だとラグを感じずに通話できますが、国際通話になると言葉が遅れて相手に伝わります。遅れて伝わるので相手からの返答も遅れます。更に相手からの返答が届くまでのラグもあります。
PING値が小さいと国内通話、PING値が大きいと国際通話みたいな認識です。
無線接続で通信エラーが発生しやすい理由
無線接続は電波を受信しながら接続します。そして他に飛び交っている通信電波、ノイズの影響を受けやすくなります。
ノイズの影響を受けると受信が途切れる事があります。
受信が途切れたときに通信エラーが発生します。
スプラトゥーン2をオンラインで遊ぶ場合、バトル中は常にインターネットに繋がっている必要があります。
ナワバリバトルなら約3分、ガチマッチなら約6分の間、通信が途切れることなく繋がりっぱなしにならないといけません。
バトル中は1秒や2秒の通信不良も許されません。
無線通信の場合、直接インターネットに繋がっていないため、この1秒や2秒の通信不良が発生して通信が途切れてしまう場合がよくあります。
有線接続がオススメ
スプラトゥーン2のオンライン通信で大事なのは通信の安定性です。速度はそこまで重要ではありません。
通信の安定には有線接続がもっとも効果があります。
最初の項目でいうと⑦無線接続or有線接続の部分です。
- ①契約回線の種類と速度
- ②契約プロバイダー
- ③電線(業者)
- ④家の中への引き込み(業者)
- ⑤回線終端装置(業者)
- ⑥無線ルーターor有線ルーター
- ⑦無線接続or有線接続
- ⑧ニンテンドースイッチ
- ⑨補助具:LANケーブル
- ⑩ニンテンドースイッチの通信速度測定・・・確認済み
- ⑪比較用にパソコンの通信速度測定
ニンテンドースイッチのオンライン通信は無線接続しか用意されていません。優先接続するためにはUSBポートをLANポートとして使用するための変換コネクタが必要です。
オススメはこのエレコム製変換コネクタです。
2018年11月現在ではまだニンテンドースイッチのアップデートでUSB3.0に対応していませんが、今後USB3.0に対応すると有線接続での通信スピードがかなり速くなり、通信の安定も向上すると思われます。
ドックの裏カバーを開いてUSB3.0ポートに差し込みます。USB3.0は目で判断が付きやすいように青色で着色されています。
⑨補助具:LANケーブル
変換コネクタとLANケーブルを繋げるのですが、使用するLANケーブルによっては通信速度が大きく制限されてしまいます。
※LANケーブルはクロスではなく、ストレートと呼ばれるタイプの製品を選びましょう!
速い通信速度に対応している『CAT5e~CAT8』のLANケーブルがオススメです。
規格 | CAT5 | CAT5e | CAT6 | CAT6A CAT6E |
CAT7 | CAT7A | CAT8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
通信速度(bps) | 100Mbps | 1,000Mbps | 1,000Mbps | 10,000Mbps | 10,000Mbps | 10,000Mbps | 40,000Mbps |
伝送帯域(Hz) | 100M | 100M | 250M | 500M | 600M | 1,000M | 2,000M |
総合的に考えて『CAT6a』がオススメ、価格差もそこまでないので余裕をもって『CAT6a』のLANケーブルを選んだ方がお得です。
※余談ですがCATはカテゴリの事です。
■有線接続に使用するLANケーブルですが、数は大体2~3本必要になります。
- パターン①『回線終端装置』➤『LANケーブル』➤『ルーター』➤『LANケーブル』➤『ニンテンドースイッチ』
- パターン②『回線終端装置』➤『LANケーブル』➤『ルーター』➤『LANケーブル』➤『宅内LAN』➤『LANケーブル』➤『ニンテンドースイッチ』
有線接続した後に、接続テストしてみた結果がこちら、
- 通信速度(ダウンロード)・・・55.4Mbps
- 通信速度(アップロード)・・・16.5Mbps
ダウンロード側の通信速度はだいぶ速くなりましたが、アップロード側の速度は16.5Mbpsとあまり速くなっていませんね。
LANケーブルのオススメはこちら、
通信結果が正しいか調べる
有線接続にしてニンテンドースイッチの通信速度の測定まで終わりました。
ただ、この測定結果が正しい(正確)なのか判断するには、比較対象が必要です。
条件を揃えて比較する必要があるので今回は、有線接続ができるノートパソコンを比較対象とします。
パソコンをお持ちでない方も、この記事を参考にすれば納得できると思います。
パソコンの通信速度を調べる
まずは通信の条件を揃えます。
※LANケーブルは全てCAT5eで統一
※LANケーブルは全てCAT5eで統一
揃えた条件で通信速度測定を行った結果がこちらになります。
測定に使用したサイト➤外部サイトが開きます
- 通信速度(ダウンロード)・・・75.8Mbps
- 通信速度(アップロード)・・・80.7Mbps
おや?
通信速度がニンテンドースイッチの測定結果とかなり違います。
ダウンロード側は誤差範囲だとしても、ダウンロード側は5倍くらい速い測定結果となっています。
ここまで調べてきた所感
この後も測定しながら、いろいろ調べてみました。
結論として、理由は分かりませんがニンテンドースイッチの通信速度は制限されていると判断しました。
前にも書きましたが大事なのは速度よりも安定性なので、最低限の通信速度さえ確保できれば速度制限が掛かっていてもゲームをするのに支障はありません。
完全に通信エラーを無くすには、スプラトゥーン2を遊んでいる全てのユーザーが安定した回線で有線接続し、通信速度はアップロードとダウンロードの両方で20Mbpsくらい必要かなと。
本当は通信速度を800Mbpsとかまで引き上げてみようと考えていたんですが、制限されているならこれ以上の改善は不可能なのでニンテンドースイッチの通信速度引き上げはここで終了とします。
現在はナワバリやガチマッチでバトルした場合でも自分が通信エラーで抜ける事が、ほとんど無くなりましたので満足しています。
まとめ
スプラトゥーン2の通信エラーを無くすために必要なことは、以下の2項目だけだと結論付けました。
- ①有線接続にすること(安定通信)
- ②通信速度を10Mbps以上にすること
この2項目さえクリアできていれば標準的な環境を構築できたと判断します。
もっと良い通信環境にしたければPING値1ケタを目指す必要があります。PING値の改善には契約回線の変更が必要になるので、PING値が50以上の場合を除いて改善の必要はないかと思います。
自分の家のPING値がいくらか調べるには、パソコンから測定サイトにアクセスして行うのが確実です。
PING値測定に使用するサイト➤外部サイトが開きます
今回チェックした項目は⑥⑦⑧⑨⑩⑪です。この項目をチェックすればスプラトゥーン2のオンライン通信を安定させることは出来ると思います。
- ①契約回線の種類と速度
- ②契約プロバイダー
- ③電線(業者)
- ④家の中への引き込み(業者)
- ⑤回線終端装置(業者)
- ⑥無線ルーターor有線ルーター
- ⑦無線接続or有線接続
- ⑧ニンテンドースイッチ
- ⑨補助具:LANケーブル
- ⑩ニンテンドースイッチの通信速度測定
- ⑪比較用にパソコンの通信速度測定
これでも解決できない場合は次の記事を参考に原因の特定をしてみましょう。
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